
こんにちは。SHINPEIです。
先日、上野の東京都美術館で開催中の、ハマスホイとデンマーク絵画展に行ってきました。
わりとアートは好きな方なんですが、どっちかというと意味不明さが心地よい(笑)、現代アートに足が向きがちで、正直こういった絵画展へはあまり行ったことがありませんでした。
ただ上の画像の、メインビジュアルに使われてるこの作品が持つ、静かでどこか不穏な空気感に惹かれて、他の作品も見てみたくなったんですよね。
結果からいいますと、この展覧会、すっごいよかったです。
ハマスホイだけじゃなくて同時代を生きた他のデンマーク画家の作品がたくさんあったんですけど、なんていうんでしょう、その土地特有のものなのか、どの作品も光が柔らかくて、心の琴線に触れるようなタッチが印象に残りました。
その中でもハマスホイはどこか異質といいますか、柔らかい光の中でも、ガラス瓶の底から見たようなすこしぼやけた輪郭と、思いの他シャープな構図、そして登場人物のほとんどが背中を向けているせいで、冒頭でも言ったように不穏な空気が漂うんですよね。
ぼくの頭の中ではずーっと、ゴンザレスのSOLO PIANOが鳴ってました。
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なにしろポストカード好きなもので(©️BRUTUS)、こういう展覧会に行くと、最後のお楽しみって感じで必ず気になった作品のポストカードを買っちゃいます。
最近では撮影OKの展覧会もちらほらありますが、こちらはNGでしたので、購入したポストカードをちらっとご紹介。
ハマスホイの作風の特徴のひとつに、同じ部屋をモチーフにしてるってのがあります。それはもう偏執的なほどに。
人物や景色、静物など、いろんなモチーフを描きたいんじゃないかと思いがちですが、ここまで『部屋』にこだわるあたり、どこかシンパシーを感じてしまいました。
この絵もやわらかくて親密的な光が注いでるのに、どこか切ないといいますか。
遠い昔の記憶の中の風景を見てるような感覚なんですよね。
こちらの絵、たしか自邸で、ピアノを弾く人物は奥さんだったかな(違ったらすみません)
すこし冷たい、頬にあたるひんやりした空気が伝わるような気がしました。あと匂いとかも閉じ込めてるような。
メインビジュアルに使われてる作品。これめちゃめちゃいいですよね。完璧な構図。
会場ではこの作品の近くに、女性が持っているシルバーのトレイと、その横の陶器のポットの実物が展示されてました。
そこには『この絵と、陶器と、トレイが同じ空間に集まるのは、ハマスホイがこの作品を描いたとき以来となります』の言葉。鳥肌。
こちらはハマスホイじゃなくて、同時代の画家、イルステズの作品。
おなじく柔らかくてノスタルジックな光が特徴的です。
デンマークの作家さんって、突き抜けるような陽気さってよりは。どこか抑揚の効いた視点の切り取り方と描き方が多いような気がしました。
そんなハマスホイとデンマーク絵画展は まで。
全体的におだやかな作品が多いので、休日の午後に、のんびり豊かな気分になれますよ。おすすめです。
おまけ。
はじめて、またはひさびさに訪れる土地では決まってカレー探索をしてるんですが、この日はハリマ・ケバブ・ビリヤニさんでチキンビリヤニをいただきました。
けっこう量があるのにスパイスが食欲をそそるんで、意外とするする食べれちゃいますよ。こちらもあわせておすすめです。
でもデンマークとビリヤニって、イメージぜんぜん違いますけどね笑
それでは今日はこの辺で。ありがとうございました。
SHINPEI