こんにちは。SHINPEIです。
先日、新木場の複合ショップCASICAさんを訪問したとき、3周年を祝うイベント『ニュー縁日』が開催されてました。
CASICAさんと関わりの深いいくつかのショップが集まって出店されてたこのイベントに、中目黒にショップをかまえる陶器のお店、SMLさんも。
そこで思いがけず大好きな作家さんの作品が並んでいたんで、1枚だけ、平皿を購入させていただきました。
それがこちら。
益子を拠点にご活躍されてる、伊藤丈浩さんのお皿。
伊藤さんの器は過去に訪問させてもらった益子陶器市ではじめて出会って一目惚れ。
この、和洋問わず、それどころか中華やインド料理など、全方位的なお料理に合ってしまう普遍性にやられちゃいました。
なんといっても独特なのがこの模様ですよね。
器の表面に泥状の化粧土(スリップ)で模様を描く『スリップウェア』という技法です。
これが伊藤さんの器の代名詞といってもいいんじゃないでしょうか。
ちなみにこのスリップウェア。
はじまりは古代メソポタミア文明といわれてて、ひろく伝わったのが17世紀のイギリス。
近年ではバーナード・リーチさんが、一度途絶えたスリップウェアを甦らせた功労者と言われてます。
伊藤さんの作品にもよく使われてるこの『矢羽型』の模様も、リーチさんが朝食時、トーストに塗ったクリームをナイフで縦に引っ掻いたときに閃いたとか。
繊細な表面に対して、ゴツっとした表情がこれまた素敵な裏面。
そうそう、伊藤さんの作品って、独特の重さがあって、これがまた魅力なんです。
うまく言えないんですけど、なんか気持ちのいい重量感なんですよね。
棚に重ねたときの表情。
ぼくはこうしてあえて全部バラバラに揃えて、ラフな雰囲気を楽しんでます。
洋書を並べた本棚を見る感覚に近いかも。
そんな、CASICAさんに出店中のSMLさんにて購入させてもらった、伊藤丈浩さんのスリップウェア。
SMLさんはわりとご近所なのに、伊藤さんの器を取り扱ってらっしゃったのは恥ずかしながら初耳。
まさに灯台下暗しですが、これから頻繁に訪問させていただきたいと思います。
それでは今日はこの辺で。ありがとうございました。
SHINPEI