
こんにちは。SHINPEIです。
こないだの休日に国立西洋美術館に行ってきました。
こちらは言わずとしれた建築界の巨匠、コルビュジエが日本で設計した唯一の建築。
フランスとの国交再開のシンボルとして、1959年に竣工されました。
2016年には世界遺産に登録されたのも記憶に新しいところですね。
実はこちらを訪れるのは初めて。建物内に入る前に、やはりまずはじっくり、外観チェックです。
思いのほかコンパクトでシンプルな印象のファサード。
でもコルビジェ建築って、一見シンプルに見えるけど、中は小宇宙といってもいいような回遊性を持たせてるのが特徴です。
こちらは館内にあった、コルビュジエ自身によるスケッチ。
左側がそうですね。スクエア型だっていうのも初めて知りました。
ちなみにここに描かれてるその他の建築は、コルビジェが当初構想していた、劇場ホールや企画展示館など。
企画段階ではこんなにスケールの大きな複合施設案だったんですね。
表情はシンプルですが、青空をバックにした時のソリッドな存在感は、やはり説得力を感じます。
そうそう、あとで知ったんですが、この美術館は、『美術品の増加によって、無限に増床できる美術館』という構想で設計されたようですね。
中が螺旋状になっているので、同じ構造でどんどん外側に増築可能なプランになっているようです。
さて、そんな国立西洋美術館でいま開催中なのは、こちらの展覧会。
そう、この美術館を設計したコルビュジエ自身の、絵画の展覧会。
ぼくは彼が画家の顔を持っていたことは知っていたんですが、恥ずかしながら『建築家としての顔がメインで、趣味で絵を描いていた』くらいに思ってたんですよね。
ポストカードを何枚か持ってますが、こんなラフなタッチですし。
ところが全然違ってて、もともとはバリバリの画家で、『絵画で活用していた哲学や方法論を、建築に応用して成功をおさめた』というのが正しい解釈。いやーこれは勉強不足でした。
絵画自体は撮影NGだったのでご紹介はできないんですが、コルビュジエ建築がお好きな方ならご存知かと思われる、『モジュロール』という概念は、すでに画家時代に確立されてたというのがびっくり。
絵画にもあの黄金律がここぞとばかりに取り入れられているのを知った時は鳥肌ものでした。
ぜひ実際に足を運んでご覧頂きたいと思います。
こちらはミュージアムショップで購入したポスター。
ものすごく緻密な黄金律で描かれた、彼の代表作です。
そんなコルビュジエの展覧会は2019年5/19(日)まで。
コルビュジエ建築の中でコルビュジエ絵画を見るというまたとない贅沢なこの展覧会。
そんなに肩に力をいれずとも、上野公園のお散歩がてらにぜひ行ってみてください。
それでは今日はこの辺で。ありがとうございました。
SHINPEI