こんにちは。SINPEIです。
以前に益子陶器市のお話をしましたが、そこでご紹介したもの以外にも購入したものがあります。
それがこちら。
青木良太さんのマグカップ『Bling-Bling』。
こちら、結論から言いますとめちゃくちゃ最高です。
青木さんの作品はショップなどで目にすることも多く、前から気になっていました。
ただ、こちらの作品のように白くて滑らかっていうイメージが強く。
美しいけどぼくの部屋には合わない気がしてずっと躊躇してたんですよね。
マグカップSSのっぽ MILK【出典:RYOTA AOKI POTTERY】
そしたら益子陶器市でこちらの作品に出会った訳です。
まず目を引くのが表面のテクスチャーですよね。
鈍い玉虫色に輝く、龍の背中の様な質感、、
見た目の美しさもさることながら、特筆すべきはその持ちやすさ。
人生で持ったマグカップの中で、ダントツ一番持ちやすいです。
いつも人差し指と中指と親指を使って持つのですが、吸い付くようなフィット感。
あと飲みものが入った時に、その重量でバランスが持ち手と反対側に傾きがちなのですが、こちらは常に重心が中央にある。
軸があってブレないっていうイメージです。
ぼくの中で青木良太さんはアーティスト的側面が強かったので、表面の美しさばかりに気をとられていましたが、この優れた機能性には本当に驚かされました。
この持ち手の形にたどり着くまで、いったいどれほどの試行錯誤をしたんだろうか、、
表面はざらついたテクスチャーですが、飲み口の部分は滑らかになっているところもポイントです。
とはいえ表面にたっぷり釉薬を使用したものとは違い、多少のざらつき感は否めませんが、一生使い続ければそのうち滑らかになるだろう!という謎のモチベーションが上がってきてます(笑)
あ、ちょっと脱線しますが、それで思い出した陶芸家のイサム・ノグチさんの話がひとつ。
その素晴らしい経歴はここでは割愛させてもらいますが、言わずもがなの著名な方でぼくも敬愛しています。
プロダクトだとAKARIシリーズが有名ですね。
彼の作品でぼくが一番好きなのがこちらの滑り台『スライド・マントラ』
出典:The Noguchi Museum
形も魅力ですが、素敵なのがそのコンセプト。
彼いわく、これはまだ未完成とのこと。
なぜなら子供達が使っていくうちに少しづつ完成に近づく彫刻作品だから。
これを知ったのは二十歳のときでしたが、、粋な人だなーと思ったのを鮮烈に憶えています。
まとまった休みが取れたら実物を見に行こう。
話を戻しますが、青木良太さんの作品にも、単なる消耗品ではなく、使い続けるうちに魅力を増していく普遍性を感じますね。
もし次回も益子陶器市に参加されるのであれば立ち寄りたいと思います。
それでは今日はこの辺で。ありがとうございました。
SHINPEI